シナプス全細胞の日記

お気軽にみてください。

海岸に漂着していたTENGAは誰かの希望

今日海を散歩していたらこんなものを見つけた

 

f:id:Hikokumin:20210603030254j:image

 

TENGAである

 

このTENGAが、海岸に流れ着いた経緯を考えてみる。

 

 

.

.

.

 

彼は、海沿いの小さな港町に住む、どこにでもいる普通の高校生です。


部活動はテニスをほどほどにやり、勉強もクラスでちょうど真ん中くらいの成績で、あまり社交的では無いので、友達は少ないです。アニメが好きで、休み時間にはよく絵を描いていますが、それが原因でよくいじめられています。

 

特に女の子にはめっぽう弱く、まともに目を見て話すことさえできません。

 

そんな彼ですが、性欲はかなり強い方で、寝起きに一発、学校のトイレで一発、就寝前に一発がルーティーンになっています。

 

彼は盛んな男子高校生なのです、それくらい性欲が強くて当然。

 

来る日も、来る日も、雨の日も、風の日も、雪が降ろうと、嵐になろうと、毎日、毎晩、彼はルーティーンを書かしませんでした。

 

そんな生活が一年ほど続いたでしょうか、今まで自分で自分を慰めていた彼でしたが、女の子とのセックスに興味を持ち始めました。

 

最近、学校内で話題になっていた、海外の無修正エロ動画サイトで初めて男女のセックスを見たのです。初めて見る男女の交尾はとてもエロスティックで、彼は自分もやってみたいと思うようになりました。

 

しかし残念なことに、彼は女の子の友達が全くいないことを悟り、絶望します。

 

その晩、彼は、なんともやらせない気持ちだったので、自暴自棄になりながら

 

 

【彼女 いない セックス やり方】

 

 

と、検索してみました。

すると、一番上には、実に興味深いタイトルのサイトが出てきました。

 

 

 

 

【衝撃】これさえあれば彼女なんていらない!究極のセックスアイテム紹介

 

 

 

田舎者の彼は、そこで初めてTENGAというものの存在を知りました。

 

それからの日々は、ルーティーンもままならず、TENGAにひたすら想いを馳せる日々です。

 

ネット通販で買って親にバレてしまうのは怖いし、かといって近くに売っているところもない、彼は悩みました。どうすればTENGAを手に入れることができるか。

 

 

その時は案外早くやってきました。

 

 

朝いつものように登校すると、なんと机の上にTENGAが置いてあるではありませんか。

 

彼は何事かと思いましたが、すぐに状況を理解しました。

 

「....プププ....クックック....」

 

彼をいつもいじめている男子グループの奴らがこっちをみて笑っていました。

 

「...ヤダー...ヒソヒソ...」「...あいつキモすぎじゃね?....ヒソヒソ...」

 

彼はTENGAを鞄の中へと詰め込むと、クラスには大爆笑が起こりました

 

 

その日は、部活動も休んで、一目散に家へと帰りました。

 

胸は高鳴り、周りの世界がいつもより美しく見えます。道端の花々や小さな虫、それにすれ違う人までがまるで自分に味方をしてくれているような感覚がしました。

 

家につき、足早に自分の部屋へと向かうと、さっそく海外のエロ動画サイトを開きました。

 

そして、十分にウォーミングアップを済ましたところで、いよいよTENGAの出番です。

 

使い方はYouTubeで予習済みです。

 

 

 

蓋を外し、先の方から、ゆっくり、ゆっくりと、、、、、、、

 

 

 

3秒後には、彼は白目を剥き、涎を垂らし、この世ではないどこか、パラレルワールドと形容できるような、別次元の世界にいました。目の前は、パチパチと光が弾け、身体に背筋から脳天まで稲妻が走ったような感覚でした。

 

 

それも束の間、彼は再びこの現実世界に戻ってきました。

 

 

「こんな世界があったなんて...」

 

彼はそうい ボソッとゆぶやくと、そのまま深い眠りに入ってしまいました。

 

 

翌朝、彼は嫌な匂いとともに目を覚まします。

ベッドの横に無造作に転がるTENGAを見つけると、少しだけ昨日のことを思い出し、余韻に浸りました。

 

 

それも束の間、学校へ行く時間が迫っていました。それに、今日は大事なテストがあることをすっかり忘れていました。

 

 

このTENGAをどうにかしなけれバッ!!!

 

 

「家で捨てれば、お母さんにバレてしまうかもしれないし、かといって部屋に置いておくのも無理だ...一体どうすれば、」

 

一生懸命、解決策を考えてみますが、そんなことを考えている間も、時間は刻一刻と過ぎていきます。

 

 

「こうなったら、、、」

 

 

彼は落ちているTENGAを拾い上げると、勢いよく家を飛び出しました。

 

走ります、彼は全力で走ります。その姿はまるでチーターに追われる小動物の如く、ひどく何かに怯えていました。

 

そして数百メートル走り、海にたどり着くと、彼は、思いっきりTENGAをぶん投げました。

 

「ハァ...ハァ....ハァ.....」

 

 

海にぷかぷかと浮かぶTENGAを少しだけ眺め、悲しそうな目をしたかと思うと、何か思い出したかのように、学校へと走って行きました。途中で一回、海の方を振り返り、悲しそうな表情をしましたが、それがなぜなのかは、彼自身にも分かりませんでした。

 

投げられたTENGAは、ぷかりぷかりと、潮の流れに乗って、はるばる僕の街へとやってきました。

 

「俺も頑張るから、お前も頑張れよ」

 

このTENGAを海岸で見つけた僕は、何故かこんな言葉を口にしていました。

 

 

今日もTENGAは、僕たちの知らない場所で、誰かのやらせない気持ちを和らげているのでした。

 

 

おしまい

 

 

深夜に書き始めて気づけば朝方、一体俺は何という無意味なことに時間を費やしていたのか。あー彼女ほしー